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あれから1年・・・

思えば自分は、去年の今日、
協力隊員としてのシリアでの生活を終えて、日本に帰ってきました。

http://blogs.yahoo.co.jp/daichi_syria/41769603.html
↑当時の日記を読んで、割とすがすがしい気分だったのを思い出した


そう、あれから1年が経ったわけだ。。。

なんだか、遠い昔の出来事のような気がするなぁ。
今の生活とはあまりにもかけ離れてて、当時の出来事が夢みたいな感じ。
ほんと、日本人に戻ったことを痛感します。

まぁ、時間にルーズなとことか、直ってないけど。
あ、これはもともとか…


はて、この1年間、何をやってたのかと振り返ると

・何とか就職先を見つける(2ヶ月)
・大学院の単位を取得し終わる(2ヶ月)
・東アフリカの旅を観光する(2ヶ月)

って感じで怒涛のように最初の半年間が過ぎ、

・NGOでのフルタイムインターン(6ヶ月)

っていう時期も終わりを迎えようとしてる。



うーん、時の流れが、早い。
あと半年で就職だぁ

7年間に渡った学生生活も遂に先が見えてきた感じっす。
いやはや、本当に自分は民間企業で働けるのだろうか…

不安です。非常に。


ちなみに、次の1ヶ月間ではアメリカ大陸への初上陸を目論んでおります。

「修士論文はいつ書くんだ!?」と自分の中の天使君が抗議しましたが、
悪魔君は「今回の旅は修士論文のリサーチの一部だ」と平然と言ってのけました。

悪魔君、すっごいロジカルです。

てことで、帰ってきたら必死で論文書きます、ハイ。


ま、そんなことより何より、残り2週間くらいのインターン、
何とか最後で形にできるように必死に取り組みまっす。

グローバルフェスタってイベント、来てね。10月6日・7日です。
自分が担当になって、ブース展示したりステージでイベントしたりしてます。
www.gfjapan.com/

あと、同期が企画してくれた協力隊の写真展にも
自分の写真を出展したりしてます。良かったら観に来てくださいな。
http://www.geocities.jp/wakaken2001/photo/gallery_top_frame.htm

世の中は変わるのか

何だかここのところ、妙な偶然とかもあったりして、
刺激的な人との出会いが妙に多かったりする。


皆さん、「社会起業家」って知ってますか?

最近はNewsweekで特集が組まれたり、日経新聞にも連載が載ってたりと、
割と認知度の高まってきた言葉かなぁと思います。

簡単に言ってしまえば、社会起業家ってのは
「社会的な課題の解決に事業として取り組む人たち」のこと。

これまでになかった革新的な手法で社会を変えようとすることから、
「社会変革の担い手」とか「チェンジメーカー」とも呼ばれることも。

ちなみにボクはこの言葉に2年ほど前に出会ったんだけど、
実はそれが協力隊からの任期短縮を決意した理由の一つだったりする。



そんでもって、この社会起業家っていう
とっても刺激的な人たちに、ここのところ遭遇しまくってる。

きっかけは、ボクがお世話になってる谷本寛治先生が主催してる
「ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング(社会起業家の集い)」
っていうイベントに参加したこと。(http://www.socialinnovationjapan.org/

社会起業家として活躍してる人、目指してる人、関心のある人が、
先週末の2日間に渡って、六本木ヒルズの49階に終結した。

その数、なんと300人以上。

なんていうか、ほんとすごい光景だった。
日本にもこんな風が吹いてるってことが、単純に嬉しかった。


まぁそこで非常にいい出会いがあったこともあり、
ここのところは色々な人たちと飯食ったり酒飲んだりさせてもらってるわけだ。

現在活躍中の若手の社会起業家や、
これから事業を立ち上げようとしてる人、
それにこの業界の大御所まで。。。

とにかく、色んな人たちと話した。
で、彼らと話していて思ったことが一つ。

みんな、とにかく夢がでっかい。馬鹿デカい。

普通に聞いたら「バカじゃないの?」って感じの壮大なことを
真剣に話し合えちゃう。そして、それを実行にも移してしまえるのが彼らなのだ。


「世の中は変わる」

そう思ってる人の割合って、日本は先進国の中ではワーストに近いらしい。
でも、少なくともボクが最近出会った人たちは
「世の中は変わる」ことを100%信じて疑ってない。絶対。

そして、そんな彼らを見てると、
自分にもその一端を担えるような気がしてきます。

まぁ、彼らの能力の高さやこれまでの実績と
今の自分を比べたら随分と凹む一方だけどね。

まぁ志だけでも高くいこう。



最後に、本の紹介。

「チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える~」

社会起業家に少しでも興味を持ってる人で
まだこの本を読んだことがない人は、ぜひぜひ読んで下さい。
なんだかボッと胸に火がついてしまうような、そんな本。

このブログの左手の「おすすめ商品」ってトコにのってまっす。

清宮克幸の「熱」

ずいぶん前の話になるけれど、
前からずっと憧れてた清宮克幸さんの講演を聴きにいった。

早稲田ラグビーの清宮監督といえば、スポーツ界では超有名人。
ボクも大学で部活の主将やってた時にはめちゃくちゃ参考にしてました。

ちなみに、彼の類まれなるチームマネジメントのスキルは
スポーツ界にとどまらずビジネスの世界の注目も集めてるほど。
今回参加したのも、実は日経ビジネスが主催したHR系のセミナーだしね。


さて、清宮さんの講演。
よかったです。相当、心を動かされました。


清宮さんは徹底的にデータを研究して戦略を立てていくタイプの監督で、
今回の講演でも、いかに部下や同僚を上手く評価して
チームのパフォーマンスを上げるかの話を聞かせてくれるのかと思ってた。

でも、結論から言えば、ボクの予想は完全に裏切られた。


清宮さんが繰り返し強調していたのは、

「熱(ねつ)」

っていう言葉だった。

清宮さんは「日本一の熱いチームになる」ために、
早稲田では徹底的にチームの雰囲気を作っていったらしい。
ボーリング、飲み会、富士登山、手紙・・・
クサいことでも何でも、チームビルディングのためには全部やったらしい。

驚いたのは、早稲田を辞めて社会人チームの監督になった今も
そのスタイルを貫き通しているということ。これ、ほんとにスゴいことです。

ベンチに入れなかった選手がレギュラーの選手に
「俺の魂はお前に託した」っていう手紙を書く。
そして、その手紙を読んだ選手は試合前に号泣し、
最高に「熱」を帯びた状態で試合へと入っていく。

こんなことが社会人のプロ選手たちの集団で起こる。
聞いただけで、鳥肌モノです。






これまで、組織をマネージする時に必要な力は
「組織を正しい方向に導く力」だとばかり思ってたような気がする。
いわゆるデータに裏付けられた「戦略」、それこそが全てだと。

でも、それと同じくらいか、場合によってはもっと大事なのは
「その方向に向かって組織の力を結集させる力」じゃなかろうか。

そして、それをする上でのキーワードは「熱」なのかもしれない。

スポーツチームだけじゃなく、営利企業だって、はたまた非営利の組織だって、
何らかのヴィジョンや目標があるからこそ存在してるわけだ。

その目指すべきものを絶対に達成したいって想いを共有して、
組織が一丸となって「熱」を帯びているっていう状態・・・。

それこそが、どんなタイプの組織にとっても理想的な姿な気がするんです。



よきリーダーになるためには、
「戦略」と「熱」の両方が必要なのだ。多分。きっと。

精進していきます。