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「多様性」の街

さて、いまはサンフランシスコのど真ん中にいるわけですが、
この街のことがどんどん好きになってる自分に驚いてます。

キーワードは、「多様性」。

日本でもこれまで何度も聞いたことがある言葉だけど、
多分あんま意味が分かってなかった気がします。
そう、この街は本当に「多様」なのです。


こないだ、カストロストリートっていうゲイ解放運動の中心だった場所と、
ハイトアシュビーっていうヒッピー文化発祥の地に行ってきました。

ほんと、クレイジーな雰囲気でした。
日本だったら街全体にモザイクがかけられちゃいそうな、
そんなファンキーな感じ。まぁ伝わらないと思うけど・・・

カストロストリート

↑ゲイで賑わうカストロストリート
(これ以上アップにすることはできません)


まぁとにかく、

ゲイ、ホームレス、ヒスパニック、アジア人、黒人、障害者…
いわゆるマイノリティ(少数派)って呼ばれる人たちが、元気なのです。

色んな種類のマイノリティが至るところにウジャウジャしてるから、
まるでマジョリティー(多数派)ってもんが存在してないような雰囲気出しちゃってます。
ボクはそんなゴチャゴチャした感じが大好きです。(馴染めない日本人も多いみたいだけど)


まぁもちろん、こんだけ多くの人が集まれば色々な問題も当然起こるわけで、
治安の悪さとか、どうしようもない貧富の差とか、やっぱり根強い人種差別とか、
そんな部分もすごーく良く目に付く。

ボクも暗い気分になっちゃうような場面に何度か遭遇して、
この世の中ってどうしようもないなぁと心から思ったりもしました。

そう、色んなマイノリティを包み込んでる「多様性」の街は、
世界中の色んな社会問題を凝縮したような最低な「多様性」の街でもある。


でも、だからこそ、

どっこいこの街でたくましく生きてる人とか、
少しでも世の中を良くしようと戦ってる人たちの姿とか、

そんなんにすごく心を動かされたりしちゃうんです。
暗闇の中の一筋の光は、本当に明るく見えるもんですね。



とまぁ、パソコンの故障により研究の方はかなり遅れ気味ですが、
考えさせられることの多い日々ではありまっす。

苦難は突然訪れる

なんと、ここまで最高の旅のパートナーだったパソコン君が、
急に言うことを聞いてくれなくなりました。

これまであんだけ従順に俺の言いなりになってくれたのに…
酷使しすぎたんだろうか?一体なぜ突然そんなことになる?

これまでの研究で溜まってる情報とか、会社の研修の資料とかもあるのに、
本気で、これからどうしていけばよいのでしょう。最低です。

ちなみに、原因は不明ですが、左端の部分を全力で左手で抑えている限り
彼はなんとか言うことを聞いてくれます。

というわけで、いまは右手だけで打ち込んでます。

あぁ、左手が痺れてきた・・・限界です。

ではまた。

先進国アレルギー

これまで数々の途上国をバックパック一つで旅してきて、
ボクは自分の身体の免疫力にはかなりの自信があった。

そう、下痢天国といわれる中東でも一年半に渡ってほとんど腹を壊さなかったし、
絶対にノミに食われるで有名なエチオピアの超安宿からも無傷で生還した。

が、しかし

ここ文明の国アメリカにおいて、惨敗です。
腕を中心に、かなりの数の発疹がでてきました。
かゆくてかゆくて、たまらないです。

発疹


うーん、なんだかなぁ
やっぱ自分は普通じゃないと、改めて実感しました。

あ、ちゃんと薬を塗ってるんで、心配しないでください。
そのうち治るでしょ、きっと。

サンフランシスコで考えてみた

アメリカに来て1週間が経った。

先進国での個人旅行は初めてなわけだけど、
物価が高い以外は特に不自由もなく、快適に過ごしてます。

今いるのは、サンフランシスコのバークレーというところ。
かの有名なUCバークレーという大学のためにあるような小さな街だけど、
ヒッピー文化発祥の地だったり、ベトナム戦争反対運動の中心だったりと、
めちゃくちゃリベラルで市民活動が活発な地域としても知られてる。

当然、ボクが研究対象にしてる非営利組織(NPO)も沢山ある。
この街で、目星をつけてたいくつかの団体で話を聞いたり、
実際にボランティアとして活動したりするのが今回の滞在の目的だ。
ちなみにあと2週間くらいはこの付近にいる予定。

まぁ調査はまだまだこれからって感じだけど、街をブラブラ歩いたり
ボランティアしたりとかして、とりあえずは何となく雰囲気を掴もうとしてる段階です。

下の写真は、「幸せのちから」って映画にも出てくる、
貧民救済をミッションにしてるグライド団体の外観。
ここで炊き出しの手伝いしたりとか、そんな地味なことをボチボチやってます。

グライド財団1



さて、自分の頭の中を整理するためにも、
これまでの気付きを簡単に書いてみようと思う。


まず思ったのは、市民と行政の距離がすごく近いってこと

アメリカでは、行政がしっかりしてない領域ではNPOが活躍しまくってると思ってた。
でも、その認識はだいぶ間違ってるような気がする。

確かに、美術館の運営とかの一部の領域ではNPOが主なサービス提供者だけど、
障害者やマイノリティーとかの社会的弱者への配慮を始めとした大部分の領域では
むしろ行政がきめ細かいサービスを提供してるって印象を受けた。

で、聞くところによれば、これらは市民が運動を起して
行政に対して自分たちの考えを伝えて、それを認めた行政が制度化した結果らしい。

こういうプロセスが上手く機能してるところに、ボクはこの街のスゴさを感じた。
市民の運動が活発になるためには、やっぱり行政の力が大事なわけだ。

市民と行政で力を合わせて何かを作るって雰囲気、
日本でもガンガン作っていきたいですね。


もう一つ、この街のボランティア制度について。

アメリカではボランティア人口が日本とはケタ違いで多いわけだけど、
それはキリスト教的精神に起因するボランティア大好き風土が原因だってよく言われてる。

でも、一緒にボランティアしてた人たちの様子を見てて、
それってちょっと違うんじゃないかなって思い始めてたりします。

少なくとも、若い人間に限っては、
何かのメリットがあるからこそボランティアをしてるって場合が多い。

高校受験とかを見据えて内申点を上げるためだって言ってるヤツもいたし、
他の人はボランティアすれば宿と食事がタダで提供されるからだって言ってた。
他にも、軽犯罪を犯したペナルティだから仕方なくボランティアしてるってヤツもいた。
それに、学校の社会科見学でボランティアを体験させる制度もあるみたい。

そう、宗教うんぬんではないのです。実利とか義務だったりするのです。
まぁもちろんそうじゃない人もいるんだろうけどさ。

ともあれ、こうした制度とか仕組みによって若いうちからボランティアに触れることで、
定年を迎えてやることがなくなったら「まぁボランティアでもしてみるか」
とかって思ったりする人も増えていくんじゃないだろか。

そう、もともとボランティア大好き人間が多いってわけじゃなく、
制度や仕組みってものが結果的にボランティア文化を作りだしてるわけ。

「文化はそこにあるものではなく、つくりだすもの。」

こんな風に考えると、なんか気持ちが明るくなってきませんか?



・・・長々と書きましたが、そんな感じがこれまでの気づきでしょうか。
これからもアメリカの空気吸いながら色々と妄想しようと思いまっす。

ではでは、また。

インターン終了

半年間に渡った「ほっとけない世界のまずしさ」での
フルタイムインターンが、終わった・・・

で、先週末には最後の大仕事ということで、
国際協力の祭典「グローバルフェスタ」でのブース展示及びステージ企画の
主担当をやらせてもらったのだけど、これが本当に素晴らしい経験だった。

たくさんの仲間たちに思いっきり支えられながら、
何とか最終的にはブースでの目標売上額も達成したし、
ステージでの集客も予想を上回る700人超えの大盛況ぶりだった。

http://www.standup-speakout.jp/"
↑イベント当日の模様が映像になってまっす。必見!

それにしても、久々に、仲間と一緒に何かを達成することの
素晴らしさってものを思い出すことができた。

ほんと、二週間には手伝ってくれる人が誰もほとんど見つかってなくて
精神的に死にそうになってたけど、仲間が見つかってからは全てが楽しかったっす。
連日連夜の徹夜とかも、今となってはいい思い出だしね。(巻き込んだ人、ごめんなさい・・・)

やっぱ、仲間の存在って最高です。
そういう人たちとの繋がりを、これからも大切にしていきたいです。
みんな、これからもよろしくー!!!

寄せ書き2

寄せ書き1

↑最終日にもらった寄せ書き。嬉しかった~



さて、今回のイベントでの大成功はすごく自信になったわけだけど、
半年間のインターンを考えれば、むしろ反省の方が多かった。

最初の3ヶ月くらいは本当にほとんど意味のある仕事ができてなくて、
「明確な目標を提示して、その目標達成に真剣に取り組め」とある人に言われるまで、
情けないことに何の価値も発揮してなかった。ほんと、甘えてました。

「与えられた環境で自分のベストを尽くすこと」

当たり前のように思えて本当に難しいこの言葉の意味を、
教えてもらったかのような半年間だった気がします。

これからも、具体的な目標を立てて、
それを死ぬ気で達成する姿勢を大切にしようと思いまっす。

というわけで、インターンでお世話になった方々、
これまでありがとうございました。そして今後ともよろしくです!!



で、これから年末までは遅れに遅れている修士論文を書かなきゃなわけですが、
実はいま、恐ろしいことにアメリカはサンフランシスコにいるのです。

なんていうか、インターン終了の翌日に出国しちゃうあたり、
我ながら本当にバカだなぁとつくづく感心してしまいます。

アメリカ滞在の目的とかについてはまた今度書きます。
あぁ、時差ボケがツラい・・・