ロシナンテス
- Day:2010.06.21
- Cat:会社員時代(日本編)
情熱大陸、行列のできる法律相談所などのテレビ出演の影響もあって、
ここのところ非常に関心が高まっている医療系の国際協力NGOだ。
ロシナンテスのホームページ
ロシナンテスが東京で講演会およびイベント出展をするということで、
1ヶ月ほどかけて、仲間たちととともにお手伝いをさせてもらった。
結果としては両方とも大成功に終わったのだけど、
このプロセスを通じては、またしても色々なことを学べた気がする。
このロシナンテスという団体、講演会の参加者を見ればすぐ分かるが、
支持している層の中心は40代以上。昨今の社会貢献ブームに沸く若者とは全く違う人たちだ。
講演会やイベントを通して、そうした世代の人たちと話をしていて、
明らかに感覚や発想が自分たちの世代とは違うことに気付き、とても驚いた。
誤解を恐れずに言うと、僕たちの世代と違って、「とても気前がいい」。
ちょっと団体の趣旨を説明しただけで
「あらまぁ素晴らしいことをしているわね」ってなるし、
「で、何を買えば貢献できるの?」と言ってくれる。
そして実際にグッズをガンガン買ってくれる。
こんなことを書くと、
もっと理解してから支援した方がいい!
お金を払うだけが貢献じゃない!
…と、そんな批判はいくらでもできると思う。
でも、これが日本の寄付マーケットの大半を占める行動心理であることは、きっと事実。
日本人の消費行動や、社会貢献への意識が変わっているなんて話をよく耳にするけど、
そんなのはまだまだアンテナの張った超一部の若者たちの間だけの話なのかもしれない。
世の中の多くの人は、そして特に可処分所得の多い人たちは
若者なんかではないわけで、もっと全然違う考え方をする人々なのです。
ここのところ、若者の社会貢献ブームに乗っかった団体が沢山生まれているけど、
それってもしかすると、実は小さなマーケットでばかり勝負をしているのかもしれない。
NPOが狙うべきは、金を持ってなくて金離れの悪い若者なんかではなく、
もっと金を持ってて気前のよい層なんじゃないだろうか…うーむ。
と、そんなことを考えた、ロシナンテスのお手伝い体験なのでした。
いやぁ、にしても楽しい経験だった。ぜひ、今後も続けていきたいです。

↑イベントの模様(左の方に見えるのが好評だった川原さん等身大パネル)