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若者の情熱が日本の未来を創る

僭越ながら、先日、構想日本さんのメルマガにエッセイを取り上げて頂いた。
なんでも22,000人以上の読者さんがいるとのことで、反響が非常に楽しみ。


メルマガ全文はこちら→ http://www.kosonippon.org/mail/bk111027.php

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        J.I.メールニュースNo.526 2011.10.27発行

           若者の情熱が日本の未来を創る

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【1】 若者の情熱が日本の未来を創る
           NPO法人クロスフィールズ 代表理事 小沼 大地

 「いまの日本の若者は元気がない」。最近色々なところでそんな声を耳
 にするが、僕は全くそんなことはないと思っている。現在29歳の自分
 の周りには、これから日本社会が直面することになる様々な社会課題に
 取り組んでいる、前向きで情熱に溢れた同世代の仲間たちが数多くいる。
 事実、僕はNPOや社会起業といった領域で活躍されている方々を招い
 ての勉強会を4年にわたって運営しているが、そこにはこれまで800
 人を超える同世代の仲間たちが集い、熱い議論を繰り広げている。

 一方で、こうした若者たちの情熱は、大組織の中で危機に瀕していると
 も感じている。どんなに熱意を持っていても、組織の中で日々の仕事に
 忙殺され、自分の想いをカタチに変える機会を与えられなければ、そう
 した情熱は簡単に消えていってしまうのだ。僕の周りの仲間の中にも、
 徐々に目が死んできてしまっている人間は少なくない。

 こうした状態をどうにかしたいと、僕はこの3月に会社を退職し、志を
 同じくする仲間と共にクロスフィールズというNPO法人を立ち上げた。

 実はこのNPOを立ち上げたのは、僕自身が大学院を休学して参加した
 JICAの青年海外協力隊に参加した際の原体験があるからだ。中東シ
 リアのNPOで活動していた自分は、配属されていた非営利の組織体が
 持つ可能性や先進性には魅了されていたものの、業務の効率化には改善
 の余地を感じていた。そんな折に、たまたま世界的に活躍しているドイ
 ツの経営コンサルティング会社の社員数名が出向してきた。彼らがNP
 Oの幹部に就任し、次々と組織の経営課題を解決していくのを目の当た
 りにし、僕は大変な衝撃を受けた。非営利の世界と営利の世界がセクタ
 ーの枠を超えて交わることで、社会課題の解決が一気に促進されると、
 僕はこの時に確信したのだ。

 僕の経営するNPO法人では、「留職」というサービスを展開している。
 「留職」とは、参加者を新興国のNPOへ派遣することによって、彼らに本
 業のスキルを活かして現地の社会課題解決に取り組む機会を提供するも
 のであり、僕たちはこの「留職」プログラムをグローバル人材育成や新
 興国開拓の新たなメニューとして、主に企業に対し提供している。

 このプログラムでは、セクター、国境、価値観、既成概念などといった
 「あらゆる枠を超えて挑戦する原体験」を提供することで、社会課題に
 果敢に挑む、情熱とスキルを持ったリーダー育成に役立つと確信してい
 る。ゆくゆくは、「社会課題を解決していくことこそが組織の未来を切
 り拓くための重要な手段である」ということを、企業経営の必要要因と
 考えてもらいたい。かつて、日本企業は、社会の課題を解決しつつ成長
 してきたではないだろうか。途上国で暮らす40億人もの貧困に苦しむ
 人々の生活改善と、世界人口の4分の3を市場として捉えることとの両
 立に、今こそ取り組んでいきたい。


*11月8日(火)18:00より、NPO法人クロスフィールズ主催による企業向
 けフォーラム「新興国での実践業務によるグローバルリーダー育成と
 は」が開催される。

 http://crossfields.jp/event/

【11/8(火)18:00-】 クロスフィールズ主催企業様向けフォーラム

様々な人たちのサポートがあり、NPO法人クロスフィールズでは
11月8日(火)に以下のようなイベントを開催する運びとなりました。

ご関心を持って頂ける方は、ぜひ参加して頂けたら幸いです。

また、身の回りでこうした活動に感心を持って頂けそうな方々が
いらっしゃったら、ぜひ下の案内文を転送してもらえたらと思います。

どうぞよろしくお願いします!


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NPO法人クロスフィールズ主催 企業様向けフォーラム(11/8(火)18:00-)

 「新興国での実践業務によるグローバルリーダー育成とは
  ~NPOと協働した海外企業の人材育成、その取り組みと体験談に学ぶ~」

イベント特設ページ: http://crossfields.jp/event/

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■開催趣旨

グローバル化が加速する中、海外、とくに新興国での事業展開がどの企業にとっ
ても重要さを増してきています。そして、多くの企業にとって課題となっているのが、
新興国で活躍することのできるリーダー人材の育成です。

新興国で活躍する人材の育成については、サムスン電子が1990年から行なって
いる地域専門家制度が有名です。この制度では、社員が本業から完全に離れて
1年間特定の国で自由に生活しながら、現地の社会・ライフスタイルにどっぷりと
浸かって文化を理解し、現地でゼロから人脈を広げるというものです。

いま、アメリカやヨーロッパではこの地域専門家制度をさらに発展させた、新たな
人材育成の取り組みが広がってきています。それが、新興国のNPO・NGOへの
社員派遣型のプログラムです。社員の方が、現地社会に深く根をおろしている組
織の一員として社会課題の解決に取り組むことで、その「原体験」を通じ、現地の
生活者目線と人的ネットワークを得ることが出来るとして、注目を集めています。

本フォーラムでは、この新たな手法で人材育成・新興国開拓・CSR活動に取り組む
日本アイ・ビー・エム株式会社、グラクソ・スミスクライン株式会社の方々をお招きし、
こうした取り組みの成果や今後の展開などについてご紹介頂きます。また、実際に
こうしたプログラムに参加した社員の方々をお招きして生の声に迫ります。ご関心を
お持ちの人事部やCSR部の方々、さらには、こうした取り組みをお勤めの企業でも
広めていきたい方々等、ぜひ奮ってご参加下さい。

なお、フォーラム終了後には懇親会もご用意しておりますので、
皆さまの意見交換の場としてご活用下さい。

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■開催概要

【日時】:
2011年11月8日(火) 18:00-20:00(17:30開場)
※ 20:00- 同場所での懇親会もご用意しております

【お申込み方法】
こちらのフォームより、必要事項を明記の上お申し込み下さい。
http://crossfields.jp/event/
※締切:11月3日(木)
※抽選の上、ご参加の可否を4日(金)までにご連絡致します

【内容】
-第1部- <先進企業の取組みのご紹介>
「世界で活躍するリーダーを育てるプログラムCorporate Service Corps」
  日本アイ・ビー・エム株式会社  CSR・環境・社会貢献 川嶋輝彦 氏
「社員参加型の社会貢献活動PULSE」
  グラクソ・スミスクライン株式会社 人財本部 人事企画部 橋本真友子氏

-第2部- <経験者によるパネルディスカッション>
「新興国派遣型プログラムの参加者が語る、現地での活動とその学び」
  日本アイ・ビー・エム株式会社 Corporate Service Corps 参加者
(インド/ブラジル/南アフリカ)
  グラクソ・スミスクライン株式会社 PULSE 参加者(ケニア)
  ベイン・アンド・カンパニー プログラム 参加者(カンボジア)

-第3部- <日本での取組みのご紹介>
「新興国での実践業務を通じたグローバル人材育成、”留職”プログラムのご紹介」
  NPO法人クロスフィールズ 代表理事 小沼大地


【対象】
・法人企業にお勤めの人事総務部門・グローバル人材育成企画のご責任者様
およびご担当者様、社会貢献部門のご責任者様およびご担当者様
・プログラムへのご関心をお持ちの法人企業にお勤めの方
※ 大変恐縮ですが、学生の方のお申込みはご遠慮いただいております

【会場】
JICA地球ひろば セミナールーム202
※地下鉄日比谷線広尾駅徒歩1分(http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html

【定員】
40名(応募者多数の場合には、抽選とさせて頂きます)

【参加費】
1,000円

【お問い合わせ】
NPO法人クロスフィールズ 運営事務局
mail: info@crossfields.jp

【運営団体 NPO法人クロスフィールズとは】

あらゆる枠を超えて社会の課題に果敢に挑み、組織の未来と社会の未来
を切り拓くリーダーを創ることをミッションとして活動しているNPOです。
企業・行政の方々に、新しいグローバル人材の育成方法として、新興国の
社会セクターで本業のスキルを活かし社会課題の解決に向けた実践業務を
行う「留職」プログラムをご提供しています。

詳しくはこちらのwebsiteをご覧ください⇒ http://crossfields.jp/

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Serendipity

占いとかは全く信じないし、血液型とかすらほとんどアテにしない自分だけど、
起業してからというもの、どうも運命とかそういった類のことを感じることが多い。
カッコいい言葉でいうと、セレンディピティ(Serendipity)とでもいうのだろうか。

Wikipediaによれば、セレンディピティとは以下のような意味だという。

「ふとした偶然をきっかけに閃きを得、幸運を掴み取る能力のこと」

つい先日、理事メンバーで早朝ミーティングをしていたときのこと。
そろそろプレスリリースも打つし、メディアの人に知り合い増やさないと
いけないよねという話をしていて、その日はずっと「よし、メディアの人に
知り合いつくるぞ!でも、うーん、どうしたもんか…」と頭の中で念じていた。

すると、その日だけでホームページの問い合わせ窓口に、計3人ものメディアの
方からメールが届くという事件があった。今までメディアから問い合わせが来る
なんてことはほぼなかったわけだから、これは明らかに異常な出来事だった。

それ以外にも、「こんな人に会えないかなぁ」と思っていたら、信じられないほど
運命的すぎて叫びたくなるような出会いに恵まれたりすることも、すごく多い。


これって、何なんでしょ。

きっといくつかの要素が絡まってセレンディピティなるものを感じるんだろうけど、
思うに、強い想いを持っている状態だと色々なことを都合よく解釈するから、
普通の人にはなんの変哲もないことだって「感動」しやすくなるんだと思う。

だから、夢がない話に聞こえるかもしれないけど、セレンディピティってのは、
僕には、「幸運を掴みとる能力」というより「幸運だと感じる能力」に近い気がする。

でも、よくよく考えてみると、こういう状態はすごく幸せな状態だとも思う。

ある強い想いを持っていると、色々な出来事を自分の想いと紐づけて考えられる
ようになるわけで、そうすると、新聞を読んでいても人と話していても、
些細なことに気付いただけで、信じられないような大発見をしたと感じてしまう。
人との出会いなんて、ほとんどが運命の出会いだと思えてきてしまうのだ。

これって、すんごく人生を楽しくしてくれるんです。


…というわけで、僕、いま、毎日がとても楽しいです。

退職挨拶メール

Chikirinさんが下のようなタイトルの素晴らしすぎる企画を
やっていてあまりにも感動したので、ちょっとした恥ずかしさも
あるものの、自分も思い切って参加してみたいと思う。

「退職挨拶メール」を共有しよう!

ちなみに、僕が前職の会社を退職したのは2011年3月11日

そうなんです、日本中が絶対に忘れることの日に、僕は退職しました。
この時まだ事の重大さを十分に理解できていなかった自分は、
計画されていた自分の送別会が中止になったことを愚痴ったりしてました…

それにしても、「こんな時にすみません…」的な枕詞から始まる
退職挨拶メールってのは、なかなかレアなんではないでしょうかね。

以下、僕の退職挨拶メールです。
(差し障りのある所は一部改変)


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Dear all,

Apologies for sending out this message during tough time due to the earthquake,
but I have no choice since I need to return my PC today...

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(English follows)

お世話になった皆さまへ

2008年4月に入社してほぼ丸3年が経ち、遂に自分もこのメッセージを書く日が来ました。

この会社を卒業して行く人は、なぜ最後のメッセージにあんなにもお礼や感謝の言葉を残して
いくんだろうと思っていましたが、自分にもその気持ちがようやく分かりました。
いま自分が感じるのは、ワクワクでも不安でも寂しさでもなく、不思議なくらい強い、感謝の気持ちです。

私の採用が決まったのは、2006年の11月でしたが、私はそのほんの2ヶ月前まで
中東シリアで青年海外協力隊として1年半ほど訳のわからない泥臭い活動していました。
その前の学生4年間も部活しかしてきておらず、エクセルの表計算すらできなかった自分は、
正直、こんなに優秀な人だらけの会社に入れてもらえたことが、不思議でなりませんでした。

そして案の定、全く活躍できなかった1年目には、「辞めたい。。。辞めたい。。。」と
毎日呪文のように唱えながら過ごしていた辛い時期もありました。

でも、そんな自分も、多くの先輩方に支えられ、少しずつ少しずつ成長することができたと思っています。
xxxではxxさん・xxさん・xxさん・xxさんのもと、初めてバリューを出す感覚を覚え、
その後のxxx・xxxではTeam xxの一員として、xxさん・xxさん・xxさんのもと、
最高に楽しい環境でエキサイティングな仕事をさせて頂きました。そして最後のスタディとなった
xxxでは、xxさん・xxさんのもと、xxさん・xxさん・xxさんに支えられながら、 クライアントの
皆さんとともに大きなインパクトを出すとともに、とてつもなく楽しく仕事をさせて頂けました。

本当に多くの方が、ダメダメだった自分を諦めずに辛抱強く育ててくださって、だからこそ、
こうしていま、マッキンゼーでの日々を「最高だった」と幸せに振り返ることができるのだと思います。
お世話になったCSS・CSSAの皆さんには、感謝の言葉が見つかりません。。。
とにかく、本当に本当に、ありがとうございました!

そして、自分のネクストステップは起業です。

今後は、以前からずっと関心を持ち続けてきたNPOの世界で仕事をしていきます。
国際協力・NPOの世界とビジネスの世界の両方を濃く経験した人間として、「人」をキーワードに、
その両者の世界を繋げることをやっていきます。具体的な事業としては、グローバル人材の育成に悩む
日本企業に対し、途上国で活動するNPOでの実務経験を研修プログラムとして提供していく予定です。
うまく行くのかは全く未知数ですが、マッキンゼーで培ってきた「不可能はない!」という
マインドセットを大事にして、自分の持てる力を全て振り絞ってやっていきたいと思っております。

ぜひ、今後とも仲良くしてくださると幸いです。
どうぞこれからも、よろしくお願いいたします!

Stay hungry, stay foolish... and, stay passionate!

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Dear all,

After 3 years of exciting days at McKinsey, time has come for me to say good bye.
I am leaving McKinsey, and today is my last day to come to the office.

I would like to thank all of you for your caring support.
Without your support, I wouldn't have been able to overcome a number of challenges.
I was very happy having the privilege of working with exceptional people.

Moving forward, I will start up a social enterprise with my friends.
As both McKinsey alum and ex-Japanese Peace Corps member,
I will contribute to the integration of the field of nonprofit and
the field of business from human resources perspective.

It should be a tough challenge, but I will try my best to make it happen.

Again, thank you very very much for all of you.
Hope all of you have brilliant future!


NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715

営業の日々と感謝と尊敬の気持ち

ここのところ、日々かなり忙しく企業営業をしている。

まだまだ全く持って力不足と感じることは多いが、営業の場でも
自分たちの活動の意義に共感して頂けることも少しずつ増えてきて、
一歩一歩ではあるけれど、事業が前に進んでいる感覚がある。

そんな中、何よりも幸せであると実感するのが、自分がいま
こんな風に忙しく営業活動をさせて頂いているという事実。

初期は友人のツテで紹介を受けて訪問をしていたが、ここのところ、
クロスフィールズの活動を始めてからお会いした方々のご紹介で、
様々な企業の決定権者の方々と直接お会いするという機会も増えている。

立ち上がったばかりの団体に対して貴重な人脈をご紹介頂き、
更には時間を割いてアドバイスまで下さるこうした方々に対しては、
言葉では表せないような感謝を感じるとともに、尊敬の念を抱く。

まだまだ自分はそのようなことをできる段階ではないのかもしれないが、
自分もまた、挑戦している人を常に鼓舞できる人間でありたいと心から思う。