嬉しいプレスリリースと、夢を語るだけの時代の終焉
- Day:2012.07.29
- Cat:経営ノート
「留職」を活用したグローバル人材育成が拡大
~パナソニックに続き、テルモ、NEC、ベネッセが新興国に社員を派遣~
http://crossfields.jp/event/20120727_pr/
(↑プレスリリースの詳細はこちら)

そして、なんとこのプレスリリースと時を同じくして、光栄にも日経ビジネス7月30日号の
"経営新潮流"というコーナーでも、4ページにわたって「留職」を特集して頂いた。
パートナー企業各社の担当者にもご登場頂いて、とても読み応えのある記事になっている。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20120723/234749/?ST=pc
(↑こちら、記事の閲覧には日経ビジネスDigitalへの登録が必要です)
そんな中、最近、自分って本当にバカだなぁと思ったことがあったので、
自戒の念も込めて、忘れないようにブログに書いておきたいと思う。
起業してすぐの頃というのは、何の実績もない中で、
とにかく必死になって"夢"と"希望"だけを語っていれば、それで良かった。
もちろん先が見えずに不安だらけではあったけれど、自分が理想とする世界を描き、
そこに至る道筋を妄想して、それを説いて回るだけたっだから、すごく単純だった。
でも、嬉しいことに、上のプレスリリースにも書いてあるように、
自分たちが提唱する「留職」プログラムの導入を決めて下さる企業が現れて、
そうしたパートナー企業にサービスを提供する立場になったわけだ。
これはなかなかプレッシャーのかかることで、これまで偉そうに
語ってきた"夢"の世界を、形にして見せるということをしなければならない。
これはなかなか大変なことで、相当なプレッシャーだ。
というわけで、ここのところ実は少し弱気にもなっていた。
そんな折、よく行く飲み屋でマスターと話をする機会があった。
(僕)
「いやぁ、最近プレッシャーが強いんですよ。弱っちゃって。。。」
(マスター)
「ん、だってお前起業したじゃん。誰からプレッシャーがかかるわけ?」
(僕)
「いや、あれですよ。少しずつお客さんもついてきて、それがプレッシャーなんです」
(マスター)
「お前、何言ってんの?それがやりたくて起業したんじゃないの?」
(僕)
「・・・あ。そ、そーでした!!」
(マスター)
「は?お前、バカか?」
そう、僕、バカなんです。
自分がやりたかったのは、夢を語ることではなくて、夢を形にすることだったはず。
自分たちが思い描く夢に共感してくれて、一緒にその夢を形にしたいと
思ってくれるパートナーを見つけ、その夢を形にする責任を追うこと。
それこそが、自分たちが起業した時に目指していたことだった。
そんな当たり前のことに、僕は飲み屋でハッと気付いたのでした。
(もしかしたら、こんなことにさえ気付けないのが、起業の怖さなのかもですが…)
いずれにせよ、僕たちはこれから、自分たちが憧れていた夢の舞台に立つわけだ。
この夢の舞台、きっと、乗り越えなければならない壁はまだまだ多い。
でも、だからこそ、自分たちを信頼してくれたパートナー企業の方々や、
いつも応援してくださる方々に対して責任を持ち、その期待を
プレッシャーではなくワクワク感として、事業を進めていかなければ。
そんな当たり前のことを胸に誓った、どうしようもなくバカな僕なのでした。
NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715)