組織のなかに流れる「空気」のマネジメント
- Day:2015.09.14
- Cat:経営ノート
なんというか、もはや創業期という言葉は使えないくらいの
時間が経ってしまったし、「まだ駆け出しの経営者でして…」
といった言い訳もできないくらいの月日が経ってしまった。
にもかかわらず、自分にはまだまだ経営者として至らない
ところが多すぎて、自分をもっと成長させなければという
気持ちがすごく強くなっている今日この頃だったりする。
まぁ、とはいえ変に焦っても仕方がないわけで、しっかりと
ビジョンとミッションを見据え、いま目の前でやるべきことから
目を背けず、愚直に向き合い続けていきたいと思っている。
さて、4年半ほど小さなNPO法人を経営してきて思うのは、
やはり組織は生き物だということだ。「法人」という言葉が
表しているように、人格を持っている人間のようなものだ。
だから当然、心身の状態は良くなったりも悪くなったりもする。
なかでも、組織のなかに流れる「空気」のようなものは、
良くなったり悪くなったり、濃くなったり薄くなったり、本当に
1週間単位でガラリと変わっていくものだ。メンバー自体は
変わっていなくても、事業の状況やメンバーの気持ちの
持ち方次第で大きく変化していくのだから、不思議なものだ。
そして、この「空気」が澄んでいればいるほど、メンバーの
働きやすさや士気は高まるし、生産性やクリエイティビティも
思い切り高まっていく。もちろん、その逆もまた然りだ。
その意味で、経営者の最も大事な仕事の1つは、この「空気」を
いかに良くしていくかなのではないかと、僕は思っている。
いまクロスフィールズは有給職員が14人で、学生インターン2人を
合わせると総勢16人のチームになっている。まだまだとても小さい
組織だけれど、たった2人で始まった組織であることを考えると、
4年半で8倍の規模になったということにはなる。
「空気」のマネジメントを考えてみると、5人くらいの規模までは、
自分さえモチベーションを上げていれば、それだけで空気を変える
ことができていたように思う。でも、いまはそれができなくなった。
むしろ僕だけが気を吐けば、それは逆に空回りになってしまう。
そうではなく、メンバー1人1人が「よい空気づくり」にコミットして
いなければ、組織の「空気」は決して澄んでいってはくれない。
では、チームメンバー1人1人が「よい空気づくり」にコミットして
いくために、いったい何ができるのか。僕は、「これこそが僕たちの
目指す理想の状態だ」といえる姿を定義して、迷ったり悩んだり
したときに立ち戻る場所をしっかりと用意しておくことだと思う。
その一環として、クロスフィールズでは、創業3年が経ったときから
約1年くらいをかけて、CROSS FIELDS WAYなるものを制定した。
↓こちらがWAY(つい先週WEBに公開したので、ぜひご覧下さい!)

とはいえ、これを創っただけで満足していたら、全く意味はない。
これをどれだけ意味あるものにしていけるかが、僕の仕事でもあり、
クロスフィールズにいるメンバー1人1人の仕事なのだと思う。
いまクロスフィールズでは、毎朝の朝礼で、このWAYの1つを選んで
エピソードを話すということを愚直にやり続けている。こうしたことを
無意味だと思う人もいるかもしれないが、僕は、こうしたことを
愚直に、そして、しつこいくらいにやり続けることでこそ、組織が
健全な「空気」を保ちながら成長していけると信じている。
さて、未熟な自分が偉そうに組織づくりについて語ってしまったけれど、
ここまで読んでくださった方に、大事なお知らせがあります。笑
こんな泥臭い組織づくりの真っ只中にいるクロスフィールズでは、
いま、これからの組織づくりを経営陣とともに一緒に担っていただく
管理部門のマネージャー/スタッフを、絶賛募集中です。
■採用情報 [応募締切:10/14(水)]
http://crossfields.jp/aboutus/recruit/
■採用説明会(Round Table)
9/30(水)19時半~ https://goo.gl/rL5l6Q
10/7(水)19時半~ https://goo.gl/QrUAgL
成長中のチームでの組織づくりは大変なことばかりですが、
同時に、とてもやり甲斐のある仕事でもあります。
ぜひ一緒に、最高のチームを創っていきましょう。
我こそはという方からのご応募、お待ちしております!

※ 今年6月のオフサイト合宿の様子
NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715)
※ 当記事はNPO法人クロスフィールズ代表小沼の個人的著述です。