悲しいできごと
- Day:2007.06.01
- Cat:学生時代(日本編)
「ヌーラルディーンの父、他界」
メールのタイトルにはそう書いてあった。
親友(ヌーラルディーン)の父親であり、ボクが住んでいた村の村長が亡くなったのだ。
ボクが、死ぬほどお世話になった人だ。
(このブログのプロフィールの写真が村長)
村長の息子たちとは本当に仲がよくって、
村では食事のほとんどを彼の家で食べさせてもらってた。
とにかく時間さえあれば彼の家で時間を過ごしたし、
村を出てからもよく遊びに行っては泊まらせてもらった。
普通は家族しか入れない結婚式に招待してくれた時は、
ほんと涙が出るほど嬉しかった。
それもこれも、村長の優しさがあったからだ。
地球の裏側から来た訳の分からないアジアの若者を、
村長は文字通り「家族の一員」として受け入れてくれた。
ボクが下手なアラビア語で息子たちと話してるのを
ニコニコして聞いてる村長の優しそうな顔、ずっと忘れないと思う。
そんな村長が死んだ。
村を出るときに少しは覚悟してたけど、
もう会えないと思うと、やっぱりすごい悲しいです。
ついさっき、お悔やみの電話を入れた。
息子たちはさすがにみんな元気がなかった。
忘れかけてるアラビア語で必死に聞き取ったところでは、
村長は自宅で友人たちと話をしている最中に突然亡くなったそうだ。
病気とかではなく、全く苦しまずに息を引き取ったとのこと。
村長らしい、おだやかな最期だったようだ。
ちょっとホッとした。
でも、印象的だったのは村長の息子たちの優しさだった。
葬式にも参列できず、電話すらすぐにはかけられなかったボクに
彼らはただひたすら「ありがとう、ありがとう」と何度も繰り返した。
こんな素晴らしい家族に出会えて、心から幸せです。
墓参り、絶対に行かないとね。