清宮克幸の「熱」
- Day:2007.09.06
- Cat:学生時代(日本編)
前からずっと憧れてた清宮克幸さんの講演を聴きにいった。
早稲田ラグビーの清宮監督といえば、スポーツ界では超有名人。
ボクも大学で部活の主将やってた時にはめちゃくちゃ参考にしてました。
ちなみに、彼の類まれなるチームマネジメントのスキルは
スポーツ界にとどまらずビジネスの世界の注目も集めてるほど。
今回参加したのも、実は日経ビジネスが主催したHR系のセミナーだしね。
さて、清宮さんの講演。
よかったです。相当、心を動かされました。
清宮さんは徹底的にデータを研究して戦略を立てていくタイプの監督で、
今回の講演でも、いかに部下や同僚を上手く評価して
チームのパフォーマンスを上げるかの話を聞かせてくれるのかと思ってた。
でも、結論から言えば、ボクの予想は完全に裏切られた。
清宮さんが繰り返し強調していたのは、
「熱(ねつ)」
っていう言葉だった。
清宮さんは「日本一の熱いチームになる」ために、
早稲田では徹底的にチームの雰囲気を作っていったらしい。
ボーリング、飲み会、富士登山、手紙・・・
クサいことでも何でも、チームビルディングのためには全部やったらしい。
驚いたのは、早稲田を辞めて社会人チームの監督になった今も
そのスタイルを貫き通しているということ。これ、ほんとにスゴいことです。
ベンチに入れなかった選手がレギュラーの選手に
「俺の魂はお前に託した」っていう手紙を書く。
そして、その手紙を読んだ選手は試合前に号泣し、
最高に「熱」を帯びた状態で試合へと入っていく。
こんなことが社会人のプロ選手たちの集団で起こる。
聞いただけで、鳥肌モノです。
・
・
・
これまで、組織をマネージする時に必要な力は
「組織を正しい方向に導く力」だとばかり思ってたような気がする。
いわゆるデータに裏付けられた「戦略」、それこそが全てだと。
でも、それと同じくらいか、場合によってはもっと大事なのは
「その方向に向かって組織の力を結集させる力」じゃなかろうか。
そして、それをする上でのキーワードは「熱」なのかもしれない。
スポーツチームだけじゃなく、営利企業だって、はたまた非営利の組織だって、
何らかのヴィジョンや目標があるからこそ存在してるわけだ。
その目指すべきものを絶対に達成したいって想いを共有して、
組織が一丸となって「熱」を帯びているっていう状態・・・。
それこそが、どんなタイプの組織にとっても理想的な姿な気がするんです。
よきリーダーになるためには、
「戦略」と「熱」の両方が必要なのだ。多分。きっと。
精進していきます。