会社を変えることで社会を変えるアプローチ(グーグル編)
- Day:2014.07.13
- Cat:NPO関連エッセー

すごく嬉しいことがあったので、サラッと書いておく。
先週、グーグルがNPO向けに、非常にインパクトのある
Google for Nonprofitsというサービスを日本で開始した。
詳しくはこちら→http://www.google.co.jp/nonprofits/
中身にも触れたいところだけど、そこは置いておいて、
なぜグーグルがこんなサービスを始められたかを書きたい。
今回のサービスが実現したのは、グーグル日本支社の中に
様々な課題を乗り越えて強力に推進する動きがあったからだ。
そして、この動きを主導していたのは、何を隠そう、
まだ入社2年目の三好大助(25歳)という男だ。
ちなみにこの男、ただのビジネスパーソンではない。
学生時代には、グラミン銀行の職員として働いたり、
e-Educationという途上国の教育に革命を起こす
映像教育の事業をバングラデシュで立ち上げる等々、
NPOの世界でさんざん暴れ回っていた若武者だ。
今から3年近く前、彼が就職活動で悩んでいた時、少しだけ
悩み相談に乗ったことがある。僕は大したアドバイスはでき
なかったけれど、彼がこんなことを言っていたのを覚えている。
「正直、このままNPOの道に進むのもありだと思ってます。
でも、グーグルとか、世の中に大きな影響のある企業で
その会社のサービスを変えることによって社会を
変える生き方にも、とても意味があると思うんです」
そして彼は実際にグーグルという組織に入り込んで、
たった1年ちょっとで、会社と世の中とを変えてみせた。
あまりにも鮮やかな早業に、彼に心から敬服するとともに、
彼のような人間がもっと増えていきさえすれば、日本社会は
大きく変わることだってできるんだと、確信させてもらった。
ゼロから変革を起こす社会起業家も必要かもしれないけれど、
もしかするとそれ以上に、今既にあるリソースを社会変革のために
振り向ける動きをできる人こそ、求められているのかもしれない。
それにしても、三好大助、あっぱれです!
ローンチイベント当日の、およそサラリーマンとは
思えないような熱のこもったプレゼンも、大好きでした。
お前は本当にすごい。そして、ありがとう。
立ち上げてもらったサービスを武器に、明日から、
自分は自分の持ち場で頑張っていこうと思います。

↑会場にいたNPO関係者が引くくらいの熱弁を振るうグーグラー三好
NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715)
※ 当記事はNPO法人クロスフィールズ代表小沼の個人的著述です。
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