2014年の学び
- Day:2015.01.05
- Cat:経営ノート
さて、もう去年は過ぎ去ってしまったわけだけど、
2013年に続いて、1年間の学びを振り返ってみたいと思う。
2014年は、「深」というテーマを掲げた。
事業と組織、それぞれで「深さ」を追い求めた1年だった。
まず事業。単に事業を拡大して広げていくだけでなく、
本当に世の中を変えるためにはどうすればいいかを
納得のいくまで考えることで、広がりだけでなくて
「深さ」を追求していこうという強い決意の表れだった。
これについては、かなり納得のいく行動を取れたと思う。
メンバーだけでなく、理事・アドバイザーも巻き込んで
事業の方向性について徹底的に議論をすることができた。
2014年度からの3年間のことを、実は創業期の3年間に続く
「拡大期」として位置づけていたが、その名前もやめて、
「発展期」と呼ぶことに決めた。クロスフィールズの事業は
まだまだ拡大だけするには早くて、むしろ、もっと進化
できる伸びしろが沢山あるという意味をこの名前に込めた。
もちろん、この1年だけで事業に「深み」ができたわけ
ではないし、乗り越えなければいけない壁はまだまだ多い。
でも間違いなく、進むべき方向性についてメンバーの目線が
合ってきたと思うし、それによって、チームがより自信をもって
生き生きと事業を進められるようになったことはすごく大きい。
やっぱり、タイミングを決めて立ち止まって軌道修正をすることは
大事だという、そんな当たり前のことを実感した1年だった。
ベンチャーだし、「全力で走りながら考える」のが基本なのだけど、
それでも、暗闇の中で進むべき方向が分からなければ思い切り
全力で走っていくことは難しい。誰だって、進むべき道に自信を
持てた方が、より力強く、より気持ちよく走れるんだと思う。
立ち止まって軌道修正する勇気、これからも忘れずにいたい。
(繰り返しになるが、立ち止まりすぎは絶対に良くないのだけど、、、)
次に組織。2013年は組織づくりを考える上での多くの気付きと
学びがあった年だったが、2014年も、やはり沢山の学びがあった。
まだまだ僕自信の経営者としての資質が伴ってないこともあり、
メンバーにはいつも迷惑ばかりをかけてしまっている。
でもそれでも組織は確実に前には進んではいると、感じている。
大きかったのは、団体の行動指針(CROSS FIELDS WAY)を
定めたこと。団体にとって大事な指針について、チームの
メンバー全員で話し合い、数ヶ月間かけて明文化していった。
(このプロセスを全面的にサポートしてもらった
NPOマネジメントラボの山元圭太さん、感謝しております!)
細かい内容についてはまたブログにも書こうと思うけれど、
決めた9つの指針というのは、以下の通りだ。
1. 未来を切り拓く先駆者
2. 情熱とプロフェッショナリズムの両立
3. 企業とNPO、それぞれに寄り添う
4. 信頼を共感で築く
5. 人の可能性を信じ、挑戦を応援
6. 感動とわくわく感こそがエネルギー
7. 個を活かし、チームとして最高を創る
8. 前向きさを武器にした上昇集団
9. 働く仲間の幸せを思いやる
ビジョンとミッションに加え、こうしたチームとして
共有する行動指針をはっきりと持つことができたことは、
組織としてのあり方に確実に「深み」を与えてくれたように思う。
2014年は新たに3人の強力なメンバーが加わって、
有給職員だけで10人を超えるチームになった。
あらゆる意味で組織になったという気がしていて、
これまで個人の集合体として機能していた組織も、
一体感のある強いチームになることが求められている。
CROSS FIELDS WAYを制定したのも、そんな経緯からだ。
力強い個人の力を結集していくことで、クロスフィールズは
どれだけの力を発揮できるチームになっていくことができるのか。
2014年は、そのプロセスが始まったばかりなんだと思う。
2015年は、きっとその真価が問われる年になる。
ワクワクする感情と、ジリジリとしたプレッシャーとが入り混じって、
同時に押し寄せてきているような感覚を感じる。
さて、いよいよ明日から働き始め。
2015年、気合い入れていきます!
NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715)
※ 当記事はNPO法人クロスフィールズ代表小沼の個人的著述です。
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