G1サミット@沖縄での学び
- Day:2018.02.12
- Cat:日々の考えごと

この3連休は沖縄で行われたG1サミットに参加。各界のリーダーの方々300人以上と、様々なトピックで議論して脳みそに大汗をかいた。参加したアクアスロン(写真)では信じられないほど身体を追い込むことになったものの、チームの順位は見事に2位!充実した時間でした。
改めて、この素晴らしい機会に心から感謝するとともに、備忘録までに、僕なりの学びと気づきを5点に絞ってメモ。
【1. 第4次産業革命と中央集権国家】
第4次産業革命の時代、テクノロジー活用の局面が変わっている。特にビッグデータは中央集権的な国家と相性が良く、中国はますます台頭している。一方、マイナンバーの活用ひとつ取っても、日本は国を挙げて何かやろうとはなりにくい。自由主義経済が、独裁主義をベースにした資本主義に押されているという時代背景
【2. ソフトからハードへのシフト】
自動運転にしろIoTのセンサーにしろ、いまはハードに価値が置かれる時代になっている。インターネットの世界に閉じたイノベーションには限界が来ているのでは?これまでは大企業がベンチャーに助けを求めてオープンイノベーションを起こしていこうという流れがあったが、むしろ逆の流れが加速していく可能性あり。技術やテクノロジーを持つベンチャーが、ハードのリソースを持つ大企業にアプローチして相互補完しながらイノベーションを起こしていく時代になるかも
【3. 政治の争点と憲法改正】
とにかく社会保障改革に切り込むのが大切。一方、外交と国防も、中国の台頭と北朝鮮の脅威の高まりを背景に、ますます重要性が高まっている。この国は憲法改正の議論にこれまで正面から向き合ってこなかったが、一人一人が思考を停止せずに自分の頭で考えて自身の意見を持つ必要がある。そのことがこの国と世界の平和を考える上でも大切。(このエリアでの自分の不勉強さや、考え切っていなかった怠慢を個人的には痛感)
【4. 異論の重要性とNPOの役割】
異論が挟まれないで物事が決まっていくことは本当に危険。でないと本質的な答えはあぶり出されない。Diversity&Inclusionが叫ばれるが、多様性の意義は議論の精度を高めることにある。そして、これからの社会の方向性を決めるような議論が数々あるいま、NPOセクターの役割とは、マイノリティや弱い立場の人々の声を代弁し、多数派の議論に対して異論を唱えて議論を深めることにある。ここの分野で、自分としてはもっと価値を発揮していきたい
【5. 言葉へのこだわり】
最後に、これは毎回感じることだけど、政治家をはじめとした社会を動かすリーダーたちは、本当に喋りが上手い。今回は小泉進次郎さんも来ていたが、彼が「言葉に体温と体重を乗せるようにしている」とか、「一期一会ではなく、一期一語一会といってもいいくらい、一語に対する情熱と執着を考えている。特に出だしの掴みの見極め(フワッといくかトップギアでいくか)に全てをかけ、人を惹きつけようと努力している」とか、「自分の話し方と立ち振る舞いを改善するために、自分の演説をビデオに取って恥ずかしい自分に向き合っている」とか語っているところに、政治家としてのプロフェッショナリズムを感じた
というわけで、この刺激を生かして明日からも頑張ります!!
NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715)
※ 当記事はNPO法人クロスフィールズ代表小沼の個人的著述です。
※ 2016年9月2日(金)に初の著書が発売になりました。
『働く意義の見つけ方―仕事を「志事」にする流儀』(ダイヤモンド社)
☆ Amazonランキング キャリアデザイン部門ベストセラー1位を獲得
☆ ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書2016 年間17位
- 関連記事
-
-
Reflection of my two years at Shizenkan University 2020/06/26
-
至善館という大学院に通ってみた個人的な感想 2019/02/06
-
G1サミット@沖縄での学び 2018/02/12
-
役割を演じることで、わかりあう ~1日保育士をやってみて~ 2018/02/06
-
戦火のシリアに暮らす「第2の家族」との7年ぶりの再会 2017/09/25
-