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スーダン武者修行スタート!

スーダンの首都、ハルツームに着きました。
まぁ9割以上の人はスーダンという国について何の知識もないでしょう。


場所はこの辺。
スーダンの位置

そして、街の中心部はこんな感じ。意外と栄えてます。
スーダン都市部

でもちょっと外れるとこうなる。舗装されてない道が多いです。
スーダン路地裏

市場とかはこんな感じ。かなり賑わってます。
スーダン市場


まぁ、第一印象としては
「自分より肌の色の黒い人が沢山いる!」
ってとこでしょうか。すごく親近感覚えます。



ところで、ボクはこの国に何をしにきたのか。

目的は大きく2つ。

一つは世界の貧困の現状を自分の目で見ること
もう一つは日本の国際協力NGOの現場での活動の様子を知ること

スーダンの平均寿命は42歳
4人に1人の子どもが5歳になる前に亡くなっていて、
その主な死因はマラリア下痢などです。
これにはアフリカ最長と言われる泥沼の紛争が大きく影響していて、
現在も多くの国際機関やNGOなどが状況改善のために活動してます。

ボクはいま、そんな国にいます。



スーダン滞在の最初の10日間でお世話になるのは
東部の無医村での医療活動を行うロシナンテスというNGOです。

もともと大使館の医務官をしていた川原尚行さんが一念発起し、
2年ほど前に高校時代のラグビー部の仲間と二人で立ち上げた団体です。
(ロシナンテスのHPはココ⇒www.rocinantes.org/

いま部活の合宿所のような事務所兼住居に居候させてもらって3日目ですが、
とにかくここで働いてる方々の格好良さには本当に感動しまくりです。
「こんな風に男クサく生きてみたい!」
そんな風に思わせてくれる人たちです。
川原さんたちについてはまた今度詳しく書きます。

ロシナンテス事務所内

↑合宿所(?)でボクに与えられてるスペース



で、いよいよ明日からは村での泊り込みの診療に同行します。
そこでのボクの役目は通訳
先生が出す指示をアラビア語で患者さんに伝えるんです。

初めて経験する医療の現場で、果たしてそんな大役を果たすことができるのか。
自分にのしかかるプレッシャーに、いまはとにかく緊張してます。

首都から600キロ離れた、電気も水もない村での5日間。
いったいどんなことが待ってるんだろ・・・
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Comment

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  • 2007/03/04 20:29
大地のブログに初めて反応します。

リラックス関連の連絡に反応がないなぁと思ったら、いつの間にかアフリカとは。

すげー行動力だな。うらやましい。
脱帽っす。


ここにこんなことを書くのが適切なのか分からないけど、あえて書いてみます。

僕は以前から貧困と死について分からないことがある。
それは、必要な貧困があるんじゃないか、必要な死があるんじゃないか、ということ。

文明化が進んだ現代には人口調節機能を果たしてくれるものが少なくなった。
当然のように人口は爆発的に増えるわけで、同時に増えた人口を支える資源も多くなる。

それでも、支えられてる時は良い、でも、支えられなくなったら・・・・

今、僕達日本人の富が支えられているのは、一方で貧困に喘いでいる人達がいるから。
もし、今貧困に喘いでいる人達がみんな貧困から抜け出したら、それだけの資源が、物資が彼等の手元に行き届いてしまったら、日本の富はないんじゃないか。

そもそも、全ての人類を富ませることができる人口の限界をもう超えているかもしれない。
それがこのまま人口が増え続けたら・・・

日本人に生まれてこれたことが一番の幸せだと思っています。日々いろいろなことはあるが、理不尽な理由で死ぬことはない。
そんな僕等には世界の貧困を救う義務がある、死ぬべきじゃない人を救う義務がある、そう思います。

でも、今ある富を捨てて、貧困に喘いでいる彼等と平均的な生活レベルまで毎日の生活を落とせるかというと、答えは否。

では、日本が今の富を維持したままで救えるのはどこまでなんだろう。

幼くして従来死んでいた子供を助けてしまうと、その子供が成長する過程でもっと多くの物資が必要になる。
その子達が親になると、さらに子供が生まれる。
更に、更に物資が必要。
でも、それだけの物資がこの地球上にあるのか。

子供を救い、貧困を克服させようとするのであれば、計画的にやるべきなんじゃないだろうか。

計画上、救う子供は救う、見捨てる子は・・・

僕はあまり貧困救済のことを学んだことも無いし、現場に行ったことも無いので、良く分からないのだけど、現状の貧困救済ってあまりに無計画じゃないか。
会社に例えると、社員がやりたい放題やっている放漫経営。
誰かが統制しないといけない気がする。

でも、そんな風に統制された救済活動は、救済の理念に反するのかもしれない。

どうしたらいいのか、分からないよね。

  • 2007/03/04 23:45
  • OQ
  • URL
NGOには危険地域の出入り制限はないんですか?
今僕はダハブです。
一番楽しいです。
宿は大地さんのほうがきれいですね。
僕はお金がないので、ほぼ外に寝ています。
  • 2007/03/05 06:19
  • inuma
  • URL
大地のかわりにお答えしますが、

>もし、今貧困に喘いでいる人達がみんな貧困から抜け出したら、それだけの資源が、物資が彼等の手元に行き届いてしまったら、日本の富はないんじゃないか。

そんな心配はしなくて大丈夫です。貧困を解消するということは、必ずしも今世界にある資源を分配することだけではありません。貧困の解消で最も重要なのは、その国が安定した経済成長を実現して、新たに生み出した富を国内でそこそこ上手く分配していくことです。経済成長するということは、労働と資本を投入しながら新たに富を生み出していくということですし、その過程で生産性が高まれば、労働や資本一単位あたりで生産できる量も増えます。確かに環境や資源には限りがあるので、そこには様々な配慮が必要ですが、途上国がこのように豊かになるということは、日本の富が奪われることではありません。

あと、歴史的に貧困の解消に貢献してきたのは主に経済成長と国家による再分配政策ですが、最貧国では両者が上手くいっていません。だから仕方なく、海外のNGOなどが入って救済をしているという側面が少なからずあります。おそらくOQさんも、そういうイメージで貧困を見ているのでしょうね。

でもだからといって、救済をしている人たちは、永遠にそこで救済を続けるわけではないし、永遠に救済をし続けたいと思っているわけではありません。なるべくはやめに、安定した政府と法律の下で、最貧国が経済発展をして、その恩恵をある程度の再分配政策によって最下層にも行き渡らせて、自律的に貧困問題を解決できるようにすることを多くの人が願っているわけです。

もちろんこれは基本のきの話であって、そもそも安定した政府や法律が作れないだとか、経済成長が上手く実現しないだとか、経済成長しても富が一部に偏ってしまうだとか、いろんな問題があります。ですが、どれもこれも、貧困を解決するためには日本人が貧しくならなければならない、なんて乱暴な話ではありません。

おそらくOQさんは、環境問題で「アメリカ人や日本人のような資源の浪費を世界の人がみんなしたら地球がもたない」と言われている話とこんがらがってしまったのでしょう。
  • 2007/03/06 00:00
  • ando
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  • Edit
でもあんまり経済成長っていったら、地域のコミュニティや資源を生かした「持続可能な開発」を目指している人たちにはあまりいい印象を与えないかもしれません。しかしその場合にも、外国の援助に頼らない自立的な生活を目指しているわけであって、日本の富を収奪するわけではないです。だいたいそういう開発援助NGOは、4年くらいでプロジェクト地域から撤退するのが普通だという話です。

あと、緊急援助と開発援助の違いとかについては、大地先生が教えてくれると思います。
  • 2007/03/06 01:34
  • ando
  • URL
  • Edit
>OQ、ando

何だか難しい話をしてるなぁ。まさか俺のブログがそんな議論の場になるなんて思わなかったよ。で、ちょっと違う議論になるけど、俺個人の意見としては、別に貧困に喘ぐ人々を「援助」しようってことはあんま考えてないかな。むしろ俺は経済的には日本より貧しいところで自分より幸せそうに生きてる人たちから色々と勉強しようって気持ちが強いわけ。別に数字だけでその国の豊かさとかが図れるわけじゃないし、まして金とか物資とかっていう富を分配することって大して意味がないと思うわけよ。まぁ、もちろん最低限のレベルは必要だけど、全世界が日本みたいな経済大国になることがゴールではないと思う。
まぁ、無邪気に原っぱでフニャフニャのボール蹴ってる子どもたち見ながら、最近はそんなことばっか考えてます。

>飯沼
ダハブかぁー、羨ましいなぁ。でも俺も来年行く可能性高いかも。危険エリアには逆にNGOじゃなきゃ行けなかったりするぞー
  • 2007/03/23 14:46
  • ブログ管理者
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スーダン[世界の旅]
スーダンスーダン共和国(スーダンきょうわこく)、通称スーダンは、北アフリカに位置するアフリカ大陸最大の面積をもつ国。首都はハルツーム。エジプト、リビア、チャド、中央アフリカ、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ケニア、エチオピア、エリトリアと国境を接し、東は紅海
  • 2007/03/05 04:22
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