Glide Memorial Church
- Day:2009.11.23
- Cat:会社員時代(アメリカ編)

観光ガイドには載っていませんが、サンフランシスコに観光に来るのであれば、
ぜひ立ち寄って頂きたいところがあります。ダウンタウンの中心部にある、
Glide Memorial Churchという教会です。
「え、なに、教会?」という感じでしょうが、毎週日曜に行われているイベントに参加すれば、
ここが教会というものの定義をはるかに超えた場所だということがすぐに分かるはずです。
通常の教会では、毎週日曜のミサでは賛美歌を静かに歌って厳かな説教を聴きますが、
ここGlideでは、かわりにゴスペルを大合唱し、その後に超過激な演説が行われるのです。
実はここ、公民権運動やベトナム反戦運動などといった60年代から70年代にかけては
カウンターカルチャー(抵抗文化)の発信源となった場所であり、
アメリカの世の中を変えてきたそのパワーを、今なお力強く感じられる場所なのです。
キリスト教徒でもなく、音楽だってそんなに熱心に聴く方ではない僕でも、
その音楽と言葉の凄まじいパワーには、いつも魂を揺さぶられるような衝撃を覚えます。
(僕はこの魅力にハマってしまい、もう何度となく足を運んでいます...)
↓昨日撮影してきた動画。デジカメなんで、ブレブレですが。。。
そして、何より驚かされるのは、Glideの教会という枠を超えた活動の幅広さと、その実績です。
Glideは、1960年代から、社会的弱者のための炊き出しや宿泊施設の提供、
さらには職業訓練や医療サービスなどの活動を積極的に行ってきています。
たとえば炊き出しは、年間85万食という凄まじい規模です。。。
Glideの功績は幅広く認められていて、クリントン元大統領やウォーレン・バフェットなども
その絶大な社会的価値を認めて多額の寄付をしています。
また、ウィル・スミス主演の「幸せのちから(2006年)」では、
映画の重要な舞台の1つとしてGlideが使われ、けっこう話題になりました。
Glideの生活補助を受けながら成功を手にした人物を題材にした実話で、オススメです。
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なお、この映画にホームレス役としてお茶目にエキストラ出演しているのが、
1929年に設立された普通の教会をカウンターカルチャーの発信源へと
生まれ変わらせた伝説の男、Cecil Williamsです。
現在80歳の彼は毎週日曜のイベントにはかかさず出席しており、
今も凄まじくパワフルな演説を聞かせてくれます。必聴です!

それから、日曜のイベントなどでGlideの活動に興味を持った人が
ボランティアとして活動に参加する仕組みも、とても良くできています。
様々な活動に、ホームページから申し込んで簡単に参加することができます。
Glide Memorial Churchのホームページ
ちなみに僕も2年前に初めてサンフランシスコに来たとき
炊き出しボランティアに参加して、非常によい経験をすることができました。
とにかく、サンフランシスコに来られる方は、ぜひ訪問してみてください。
この街に息づくカウンターカルチャーの躍動を
こんなにもリアルに感じられる場所は、Glideの他に存在しません!
最後に、すぐリンク切れになっちゃいそうですが、
Glideのホームページからとってきた動画を貼っておきます。
怖いくらいに、世界中の大物たちが映っています。。。
"Welcome Table" Music Video | Invitation to Glide's Annual Holiday Festival, Nov. 12, 2009, SF War Memorial Opera House from Glide Foundation on Vimeo.
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