Why NPO???
- Day:2010.02.21
- Cat:会社員時代(日本編)
そんなもんで、、、
「でも、どうしてまたNPOなの?」
という質問を聞かれることが、けっこう多い。
正直なところ、自分の中にも色々な答えがゴチャゴチャしていて、
この質問にうまく答えるのはどうも苦手だったりする。
でも、自分の頭の整理のためにも、この質問への答えをここに書いてみたい。
いくつか、違う答え方を書きます。
①ずっと研究/探求してたから
多分、一番簡単な答え方はこれです。
野球が好きな人が「どうして野球が好きなの?」と聞かれたら、
きっと答えは「子供の頃からずっとやってたから」ってのが大多数だと思う。
それと同じように、僕はたまたま協力隊時代にNPOという場所で働き、
大学院でNPOを研究するようになるなど、色々なNPOの人たちと出会い、一緒に働いてきた。
その過程で、自然にNPOの世界へとハマっていったわけです。
本当に、ただそれだけです。
好きであることに、ウンチクなど必要ないのです。
…とはいえ、子供の頃に野球を始めるのとNPOが好きになるのは、やっぱ違うのでは。。。
そんな当たり前のことを言われたら、僕は②のように答えると思います。
②日本におけるNPOというツールに可能性を感じるから
欧米では社会の中で確固たる地位を気付き、社会を構成する要素として不可欠なNPO。
にもかかわらず、日本社会においては、まだまだその地位は発展途上。
最近注目が高まっているとはいえ、規模も小さいし、労働環境も整ってない。
そのポテンシャルというか可能性に、僕は惹かれています。
今まさに変化しているという醍醐味が味わえることや、
小さいがゆえに自分が何かを実施することによるインパクトが大きいことなど、
未成熟な領域には未成熟な領域なりの面白さが、あると思います。
軟式野球やラクロスなど、スポーツでも本流ではなくマイナーを攻めてきた自分としては、
既成産業で大きな歯車になるよりは、新しい産業の小さなエンジンになってみたいのです!
…でも、何で普通のベンチャーとかじゃなくて、社会貢献分野であるNPOなのか。
そこまで聞かれることがあれば、僕は③のように答えると思います。
③カウンターカルチャー(抵抗文化)の提示がしたいから
正直これはちょっと説明が難しいのですが、
僕は体制派に迎合をしない、Alternativeな文化や価値が大事だと思っているんです。
「今日の非常識は明日の常識。今日の常識は明日には非常識」
という言葉が示す通り、新しい価値観やInnovationというものは、
体制の側ではなく、それとは全く違う場所から産まれてくるものだと思っています。
だからこそ、既存の体制に疑問を投げかけるような動きには、とても大事な役割があるのです。
そして、NPOは、まさにこのカウンターカルチャーを体現したような存在です。
もし何か絶対に世の中に必要だと思うことがあったとしたら、
まだ政府が価値を認めていなくとも、市場がなくて企業がサービスを提供できていなくとも、
NPOというツールでは、誰かの支えさえあれば、世の中への訴えかけが可能になるんです。
アメリカなどではNPOが「社会変革のツール」と呼ばれていることからも分かるように、
NPOは、明日の新しい価値を作っていく上で、継続的に必要となる大切なツールなのです。
…と、こんな感じが僕の質問への答えです。
少しでも分かってもらえたら、幸いです。